K・M先生へ 推薦図書目録

 本書は『少年X君に薦める書』――本を読む愉しみを覚えよう――の姉妹編として、編んだものです。3年前、畏友Oさんの要請によりこの欄で公開していたのが、たまたま、足立区の公立某高校の教員資格取得後3年目のOさんの姪御・持木佳奈子教諭の目に留まったことで機縁を得ました。先生はこの年初めて担任のクラスを受け持つことになったため、生徒たちとのコミュニケーションの場をどうすればよいかと思案中に、私の粗雑な書き物から何か閃くものを見つけられたと思われます。

 それから3年経って、担任となって初めての生徒が今年無事卒業するのに際して、持木先生は、教え子39人の生徒一人ひとりに特別のプレゼントを用意されていたのです。あれから3年、ホームルームで〈読書会〉を催してきたと言っていました。「私、来期は別の学校に移ります。生徒との記念に、生徒それぞれの個性にあった図書を1冊ずつ、贈りたいと思いリストアップしてみました。まだ迷いもあり、決まらないのもあります。知恵を貸してほしい」と、なんと光栄にも私にそんな相談を持ちかけてくださったのです。そのリストがとてもよくできているので私の出る幕ではない、それに個人情報にかかわることでもありますから、なおのこと難しい宿題なのです。丁重に断り続けたのですが、Oさんもあのざっくばらんな性格から、「姪が頼んでいるのだ、力になってやってくれ」と説得され、しまいには先生の熱意にも負けました。

 「一応、考えてみましょう。大してお役に立てないと思いますが、それでよろしいか」と仕上げたのが、本欄の『K・M先生へ 推薦図書目録』です。

 先生はこれら39冊本を、自己負担で購入すると言っていました。なお、その一冊一冊には、「沖縄の柄の布で手製のブックカバーをつけて贈るつもりで、今はその製作に掛かっています」と聞いて、その心の篤さにまた胸を打たれました。

 *後日談。一人ひとりに手渡すと、思いのほか感謝された、とのことです。

  お願い。新しい読者には『少年X君に薦める書』も読んでいただけたらありがたい。

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